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お会式について

「お会式」とは、日蓮聖人の忌日に営まれる法会の事です。全国の日蓮宗寺院で行われる日蓮宗最大の行事で、聖人に報恩の誠を捧げる法会です。

日蓮聖 人は、弘安五年(一二八二)十月十三日の午前八時、東京池上の地で六十一歳のご生涯を終えられました。弘安五年の秋、九月八日、大聖人は住みなれた身延の ご草庵をあとに、常陸の湯に入らんため身を馬上に托されました。

弘安元年の頃から下痢の病に悩まれ、一時小康を得ましたが、次第に重きを加えてきたためで あります。かくて同年十八日正午、武州池上宗仲の館(今日の大本山池上本門寺)に着かれました。十月八日、日昭・日朗・日興・日向・日頂・日持の六人を本 弟子と定め、後事を付嘱し、十月十三日辰の刻、弟子檀那の悲しみのうちに安祥として涅槃に入られました。お会式は古くは御影講、御命講などとも呼ばれ、江戸時代から盛んになりました。

入滅の地、池上の本門寺では万灯がともされ、檀信徒がたたく団扇太鼓がなりひびき、参拝の信者で終日にぎわいます。立正安国 にはじまり立正安国に終るという日蓮聖人のご生涯は、その裏につねに「報恩に始まって報恩におわる」という実践があります。お会式は、日蓮聖人の教えを信 じて、恩がえしをする日でもあります。