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初転法輪について

法輪とは仏さまのおしえを意味します。
古代インドにおいて使われた円盤形の武器がモチーフとなり、仏さまのおしえが悪を打ち砕くという意味を含みます。また、車輪が転がって遠くまで行くように、仏さまのおしえが広く伝わって行くことも意味しています。
転法輪は「法輪を転(てん)ずる」と読み、全世界の人々の心の闇を滅して明るく心豊かな社会へと変化していくよう仏さまのおしえが世間に広がって行く事を表現しています。

悟りを開いた直後、仏さまは人々におしえを伝えることを躊躇いました。しかしその素晴らしい悟りの内容を自分一人の留めてしまってはいけないと梵天様の懇願もあって、伝道の旅へ出発されます。
悟りの地ブッダガヤーから250㎞程離れたヴァーラーナシーの郊外にある鹿野苑(現在のサールナート)で、昔苦行を共にした5人の修行仲間に対して中道・四諦・八正道・十二縁起等のおしえを説かれたことを初転法輪といいます。

ちなみに初めての説法は誰も耳を傾けず、聞いて居たのは鹿のみであったとも言われております。鹿野苑の名前の由来にもなったとされます。