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お釈迦様の教え07

―自分を見つめる― 

お釈迦さまのお弟子さんに摩訶迦旃延という人がいました。

この人は、すべての欲望を捨てるという修行をつづけ、
誰よりもそれを熱心にした人でした。

首から袋を掛けて歩いて邪念をなくす努力をして
真実の悟りを開くために修行をしたのです。
自分の中のよこしまな言葉に注意深く耳を傾けて、
それらのあらゆる雑念を掃い去る努力をしたのです。

私たちの生活は人々の思いやりや慈悲によって
お世話になって生活しているのであります。

どうしてもむずかしいことに思いがけなく行き当たったり、
いやなことに出会ったりして
耐えたり、こらえたりしなくてはならないときが有るものです。
そんな日々を過ごさせてもらっているのです。

しかしながら
とかく私たちは過ぎ去ったことに対して、いつまでもクヨクヨしたり、
将来にかけていくつかの望みや希望をえがいて
それだけに目標を定めて生きている。
そんなような人が多いようです。

ですから
計画や物事などが途中でくじけたり、ダメになったりした時に
耐えられないのです。

そんな時に対してどう対処したらよいかということを
平常から心がけていかなければいけないのです。

それが欲望を捨てるという修業になるのです。

大切なことは
現在おこっていることは過去の行いの結果であることを踏まえて
現在を一生懸命生きるということに努めることであり、
それがやがて結果として
将来自然に良い生き方ができるようになるのであります。

人生ではいろいろな困難に出会うことが多くあります。
四苦八苦の試練の多い人生です。

自分自身と向き合って、
そこで自分の本心、心の内を見い出そうと努力することが大切なのです。
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